伊勢神宮へ参拝する前に禊をした二見浦にある「夫婦岩」の魅力
三重ガイドの大石ゆうです。
写真は二見浦にある夫婦岩です。
大きな岩と小さな岩が注連縄で結ばれています。
6月の夏至の前後1週間は岩の中央から日の出が昇り、天気が良ければその背に霊峰富士を仰ぐことが出来、筆舌に尽くし難い感動を覚えます。この季節になると、早朝の境内は多くの修学旅行生や観光客、カメラマンで境内は大変賑わいます。また冬至の前後(秋~冬頃)には、岩の間から満月が昇ります。
夫婦岩 より
夏至と冬至、両方の季節を夫婦岩では楽しむことができます。もともと伊勢神宮へ参拝する前に禊をする場所なんですよね。
子どもの頃から何度も来ている場所ということもあり、夫婦岩とカエルの像は私の中ではワンセットになっています。
また、注連縄も波の影響で切れている時に来たこともあります。子どもながらに切れているのは、なんとも不思議な光景でした。夫婦の縁も荒波に負けるかなと思ったものでした。
たぶん、何度も切れているかと思います(笑)
運命の赤い糸というものがあるそうですが、夫婦岩を結ぶ太い縄も年に三回張り替えられます。
離婚が多いご時世ですが、何度も何度も縁を繋ぎとめるために張り替えることが人間同士ならなおさら必要かもしれません。
たった一度の結婚式だけで、永遠に2人を結ぶ糸が繋がっていると考えるのは無理でしょう。
夫婦岩でも年に三回ですから、人間の夫婦なら何度も何度も張り替えることが大切だよと伝えているのかもしれません。
神道には教本がありませんからね。
こうして神事で伝えているのかもしれないと思うのであります。